古典落語「牛ほめ(うしほめ)」

屋敷【あらすじ】
 与太郎は佐兵衛おじさんの新築の家を褒めに行くことになり、父から褒め言葉を授かる。天井は薩摩の鶉木目(うずらもく)、左右の壁は砂摺で(すなずり)、畳は備後の五分縁(ごぶべり)でござい……。読めば出来ると心覚えを書くが「薩摩芋に鶉豆、佐兵衛のかかあは引きずりで、畳は貧乏でぼろぼろ」「備後の五分縁!」。

 台所へ行った与太郎は、佐兵衛が気にする柱の節穴に「秋葉様のお札をお貼りなさい、穴が隠れて火の用心によろしい」とやって小遣いをせしめる。自慢の牛には「天角地眼一黒鹿頭耳小歯違」(てんかくちがんいっこくろくとうじしょうはちごう)だと褒めると、尻を向けて糞をするという。
「尻の穴が気になるなら秋葉様のお札。牛穴が隠れて屁の用心がよろしい」