古典落語「短命(たんめい)」

茶碗【あらすじ】
 「伊勢屋の旦那がまた死んじゃった、三度目だ。こんな馬鹿な話はねえでしょう」横町の隠居相手に妙なことをいう八五郎。なんでも旦那は入り婿で、患った挙げ句にぼっくり、三度目の旦那が昨晩亡くなって、悔やみの言葉を教わりに来た八五郎は合点がいかない様子。美男美女の若夫婦、店は番頭が切り盛りして格別することもない二人、ご飯も差し向かい、茶碗を渡すお内儀さん。

 「指なんぞ触れてみろ、ふるいつきたいような女がいればどうなるか・・・何でも度が過ぎちゃいけない。暇が短命の元だな」。悔やみの言葉はもごもご言っていればいいと教えられ、帰った八公。

 「早くお行きよ」「その前に茶漬けを一杯。給仕してくれ」「自分でおやりよ、忙しいんだから」。拝み倒して茶碗を受け取ると「ふふ、触りましたね指と指。顔見りゃ・・・。あぁ、俺は長命だ」