古典落語「試し酒(ためしざけ)」

日本酒【あらすじ】
 訪問先の主人に酒を勧められた近江屋の旦那は、下男を表に待たせているからと誘いを断る。下男の久造は五升も飲む大酒飲みだと口を滑らし、飲めるかどうか賭をするはめになった。

 飲めたら小遣いをやるといわれた久造は「じゃご馳走になるべえ。旦那様、ちょっくら待ってもらいてえ。少しばかり表へ出て考えるだ」。

 蒔絵の一升盃を用意して待つ事しばし、戻った久造は「中の絵がきらきら、綺麗だなこりゃ」と余裕満々で息もつかずに飲み干した。五杯目になると「おらぁへこたれねえ。でぇじょぶだ。ふー」。

 完敗を認めた主人に、さっき表で呪いでもしたかと聞かれた久造は「心配でなんねえから、表の酒屋へ行って試しに五升飲んで来たよ」