古典落語「高尾(たかお)」

花魁【あらすじ】
 高尾は吉原随一の大見世三浦屋に代々受け継がれた大名跡。なかでも飛切りの器量よしで芸事にも優れた遊女が俗にいう伊達高尾。

 俳句を添えた手紙を貰った仙台公が「手蹟(しゅせき)も文も見事。金銭で購われるとは不憫、余の屋敷に引取る」と身請をしたはいいが、高尾は意のままにならない。憂さ晴らしに芝汐留の御屋敷から屋形船を仕立て、能楽連中を引船に豪勢な船遊びに興じた。吉原時代の形で塞ぎ込んでいる高尾に盃を差しても一向に受けない。高尾には浪人の島田重三郎という夫婦約束をした思い人がいるので諦めてくれときっぱりいわれた仙台公は刀を抜いた。振り上げた途端に引船にいた能楽連の鼓、太鼓がいやぁ、ひょぉー、てんてん!釣られた殿が「高尾なぜなびかぬ♪」。

 高尾の掛声「いやぁ♪」が入ると、つい「ぽんぽん」と斬ってしまった・・・。