古典落語「真田小僧(さなだこぞう)」

焼き芋【あらすじ】
 「金坊は知恵者。母親の「秘め事」を聞きたければお銭、お銭と話を刻んだ挙げ句「障子に穴開けて覗いたら、横町の按摩さんだった」と締めて逃出げて行く。「お前さんは間抜けだね、金坊は知恵があるよ」とかみさんにいわれて講釈場で聞いた真田幸村の計略の噺を聞かせた。「…のちに軍師になる真田左衛門佐幸村齢十四。うちのは十三。一つ違いで大したもんだよ。大坂城が落ちたときは薩摩へ逃げたって。俺もそう思う」

 やりとりを陰から見ていた金坊は「真田の紋は元々二つ雁(ふたつかりがね)なんだってね。永楽通宝は敵方の旗印。これで夜討ちをかけて敵が同士討ちになったすきに信州へ落ち延びたって。二つ雁ってどんな紋、うちのは?」。「かたばみ。お尻が三つくっついてる紋」「じゃ、六連銭って」「上へ三つ、下へ三つ並んでる」。父親が並べて見せると「あたいだってできる。ひい、ふう、みい」と勘定の振りをして逃げ出した。「講釈を聞くのか」「いいや、焼き芋買うんだい」「うちの真田も薩摩へ逃げた」