古典落語「酢豆腐(すどうふ)」

豆腐【あらすじ】
 町内の連中が十人ばかり寄って暑気払いに一杯やろうという趣向。酒はあっても肴がないし金がない。通りすがった建具屋の半公をおだて、良い気になったところで金を巻き上げる。

 怒った半公が帰った後、残り物の豆腐があるはずだと与太郎に聞くと「釜の中に入れて蓋しといた」「この温気に……。持って来い!」「黄色い。毛がぽおっと生えてら」。捨てようとした矢先、横町の若旦那が通りかかる。悪いのがいて「持っていきようで奴なら食う」という。「通な若旦那、あなた夏は何をお召し上がりで」「人の食わない物を味わってみたいね」「さっきの持って来い!蓋を取れ!」「諸君失礼御免候え。これは、乙な、酢豆腐」「たんとおあがんなさい」「酢豆腐は一口に限る」