古典落語「紙屑屋(かみくずや)」

手紙【あらすじ】
 熊さんの家に居候をしている若旦那は渋々紙屑屋へご奉公。「えー屑屋お払い」とやる買い上げではなく、仕分けをする選り子。親方の家には籠がいくつもあり、白い紙、符牒が烏の黒い紙、蜜柑の皮を干した陳皮(ちんぴ)に毛と選り分ける。早速「えー烏は烏、陳皮は陳皮、毛は毛ぇ」と始めると、手紙だの都々逸(どどいつ)集が出てきて読まずにいられない。

 「会いたい見たいの峠を越えりゃとくりゃ」

 「おいそこで会の稽古してちゃだめだよ」

 「今度は新内(しんない)の稽古本だ。かねて隠せり光りもの峰打ちの手元正って…人殺し!」「どこだい人殺しは、そんなことして、お前さん気でも違ったのかい」「いえ、紙屑を選り違えました」