古典落語「かつぎや」

宝船【あらすじ】
 呉服屋の五兵衛は縁起の良いことが大好きなかつぎや。元日の朝、皆で雑煮
を祝うと、番頭が「旦那様、餅から釘が出ましてこの家はますます繁昌。金持ちになります」。権助は「金から餅が出たら金持ちだ。餅から金ならこの身代は持ちかねるだ」と言い出す。小僧の定吉は年賀の客の名を縮めて、天満屋の勘次郎さんが「てんかん」、油屋の九兵衛さんが「あぶく」とやって繕う番頭は大忙し。

 二日の夜は宝舟売りが町々を歩く。遠くに「お宝、お宝」の声を聞いた番頭は家の手前で宝舟屋を呼び止め、めでた尽しでやってくれと頼む。

 「全部買ってあげたいが何枚持っている」「旦那さんの御寿命、千枚ほどもありましょう」「鶴に見立ててくれるとはうれしいね」「今ここに顔をお見せになったのは」「家の娘だよ」「器量のよい弁天様で。旦那は大黒様。これで七福神がそろいました」「まだ二福だ」「ご商売が呉服(五福)です」