古典落語「長者番付(ちょうじゃばんづけ)」

酒【あらすじ】
 遊山旅の二人連れが造り酒屋で酒を求めると「二、三升じゃあ売れねえ。馬に一駄か船一艘。一駄は四斗樽が二つだ」とにべも無い。

 「俺たちは江戸の者だ。そんな酒を持って道中ができるか、このうんつくめ、話のわからないどんつくめ」と返すとうんつくの訳を聞かせろという。

 長者番付を見つけて「鴻池善右衛門も三井八郎右衛門もひょんなことから運が付いて大金持ちになった。江戸じゃうんつく番付てんだ」と作り話をすると「ほめ言葉だったんだな。口に合うかどうかわかんねぇが、飲んでくんろ。あんたたちも早く江戸へ帰ってうんつくにおなんなせぇ」「おいらぁうんつくは嫌いだ」「江戸の人は欲がない」

ふるさと納税「ふるなび」