古典落語「あたま山」」

さくらんぼ【あらすじ】
 吝兵衛(けちべい)という無類のけちん坊が種まで一緒にさくらんぼを食べた。すると、種から芽が出て育ち、頭を突き抜けて見事な桜の木に生長‥‥‥。春になると芸者太鼓持ちの歌踊音曲、酔客の喧嘩とやかましいことこの上ない。頭一振りで「地震」を起こし、花見客を蹴散らすものの「木があるからいけないんだ」と引っこ抜いてしまった。根は深く、頭の真ん中に大きな窪みが出現。


 夕立に遭ってそこに溜まった水を捨てずにおくと、鮒だの鯉だの泥鰌(どじょう)だのが湧き、朝や夕なに子供たちが釣りに来るし船まで出す輩もいて、これまたうるさい。
辛抱堪らず吝兵衛さんは、自分の頭に身を投げた。

ふるさと納税「ふるなび」