古典落語「あくび指南(しなん)」

あくび【あらすじ】
「あくび指南所」という看板が下がったとある町内。そそっかしい若いもんが嫌がる友だちに付き添いを頼んで出掛けて行った。師匠は手始めに船遊びのあくびを指南。「おい船頭さん、船を上手の方へやっておくれ。これから堀ぃ上がって一杯やって、夜は中へでも行って遊ぼうか。船もいいが一日乗ってると退屈で、退屈で‥‥‥ふぁ〜ならねえ」。不肖の弟子は何遍やってもぎくしゃく。「退屈で退屈で、フンフン、ハフ‥‥‥」。「どうもいけませんな。あっ、くしゃみなんかして」

 そこへご友人「何が退屈だ。待ってる俺の身にもなってみろ。退屈で、退屈で‥‥‥、ならねえ」

 「お連れの方が器用だ」

ふるさと納税「ふるなび」