古典落語「青菜(あおな)」

【あらすじ】
日本酒 「植木屋さん、御酒はおあがりか」縁側で涼みがてら一杯うやっていた屋敷の主が声を掛け、上方から到来物だといって柳陰(やなぎかげ)を振る舞った。

 鯉の洗いを勧めて、「時に植木屋さん、菜はお好きかな」「へえ、でえ好きで」。そこで奥様を呼んで申し付けると「旦那様、鞍馬から牛若丸が出ましてその名を九郎判官(くろうほうがん)」「では義経にしておきなさい」。判じ物めいたやり取りは夫婦間の符牒だと聞いた植木屋さんは長屋へ帰って真似ようとする。かみさんに言い含め、押入に押込むと通りすがりの熊公を呼び止める。「あなたに御酒をご馳走しよう、鯉の洗いもお上り」「鰯の塩焼きじゃねえか」「まあまあ‥‥‥時に植木屋さん」「植木屋はお前だろ」。とても筋書き通りには運ばないが、菜の件までこぎ着けると、汗だくで転がり出たかみさんが「旦那様、鞍馬から牛若丸が出ましてその名を九郎判官義経」「うーん、弁慶にしておけ」