古典落語「かぼちゃ屋(かぼちゃや)」
【あらすじ】
おじさんの世話でかぼちゃ売りを始めた与太郎は天秤棒を担いで路地を売り歩く。元値はこれこれ、売るときは上を見て売れという助言に忠実な与太。「早くしてくれよ、まぶしくてしょうがない」てなことをいっているうちに、親切な人が全部売ってくれた。売れたはいいが首が痛いという与太郎に「上を見るてえなあ掛値をすることだ。掛値しねえで女房子が養えるか。もいっぺん行ってこい」。「またお前か。とぼけてんのかと思や、そりゃお前の地だな。お前いくつだ」
「あたいは六十、元は二十歳で四十は掛値」「年に掛値をするやつがあるか」「だって掛価をしなくちゃ女房子が養えない」