古典落語「たいこ腹(たいこばら)」

鍼灸【あらすじ】
 遊び尽くした若旦那は目下のところ鍼に夢中。結構な道具を揃えて手始めに枕、畳にぷすぷす。

 猫で試そうとすると、手を引っ掻かいて逃げてしまう。意のままになる生き物……太鼓持ちの一八を思い出し、茶屋へ呼んだ。

 「仕立物の針じゃない、鍼医の打つ鍼」「あたしも鍼には目がない。ツボの研究かなんかなさる?えっ、若旦那が打つって、よしましょうよ」。

 結局祝儀に目がくらんで引き受けるが、腹は困ると往生際が悪い一八。あまりの痛さに飛び上がったせいで鍼が折れ、迎え鍼を打つがまた折れる。「若旦那、帰っちゃ駄目!」様子を見に来た茶屋の女将は腹の惨状を見て「危ないね。でもお前さんは散々鳴らした太鼓だもの、稼ぎにはなったろうに」「いえ、皮が破れてなりませんでした」