古典落語「四宿の屁(ししゅくのへ)」

おなら【あらすじ】
 宿場女郎をめぐる放屁のお噺。

 品川では女郎が床の中でくすんと小さく放つ。 。臭気を逃がそうとばたばたしながら「帆掛船が沖を通るから真似をしてる」。手を止めた拍子に臭って「今行ったのは肥船か」。新宿は徳利を持った拍子にぷう。女郎を庇った若い衆に客が祝儀を弾むと、出て行く若い衆を追いかけて「お待ちよ、半分お出し。あたしの稼ぎなんだから」。

 板橋。雑用係の少女、小職(こじょく)がぷう。「お座敷でおならなんて行儀が悪い。階下へおいで」小言が終わると自分もぶう「お待ち、あたしも行く」。

 最後は千住。「すみません遅くなって。寝たのかい、鼾かいちゃって」ぶう。「遅いじゃねえか」「とぼけて。知ってるんだろ。今の大きな、その、地震」「地震だと。屁の前か後か」

 

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