古典落語「鹿政談(しかせいだん)」

鹿【あらすじ】
 奈良三条横町の豆腐屋与兵衛は親孝行で実直者。暗いうちから豆腐を仕込んで、できた雪花菜(きらず)を店の前に置いておく。ある朝、雪花菜を食べる神鹿を犬と見間違えて死なせてしまう。過って殺しても死罪という鹿を殺して慌てふためく与兵衛の元へ役人が来て縄をうち、奉行所に連れていく。

 時の奉行は根岸肥前守。じっくり話を聞いた肥前守は「死骸を持て。ふーむ、これは鹿によく似た犬じゃ。その方ども、これは犬じゃろう」。鹿の守役塚原出雲はお役大事と訴えたが奉行は守役による鹿の餌料の横領を糾すと脅かし、事を収めた、「犬を殺した者に罪はない。これ与兵衛、雪花楽(斬らず)に帰すぞ」「まめ(豆)で帰れます」

 

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