古典落語「お化長屋(おばけながや)」
【あらすじ】
便利に使っていた空き店(だな)を大家が貸しに出すというので古株の店子(たなこ)、古狸の杢兵衛(もくべい)が差配になりすまし、お化けが出ると脅かして客を追い返そうと企んだ。なかには強者もいる。参謀の源兵衛さんに聞いて古狸を訪ね、前の住人が泥棒に殺されて以来、皆三日と持たないと聞かされるが「ひとりでに障子が聞くなんざおもしれえ」と翌日越して来た。湯に行ってるすきに仕込んだ仕掛に驚いて男は飛び出す。再来に備え、通りすがりの按摩を大入道に見立て、長屋衆も手足となって布団に潜り込む。男が連れて来た親方に怯えて足腰担当は逃げ出し、残されたのは入道の按摩。親方は「情けねえ、腹抜けめ」「腰はさっき逃げました」