古典落語「質屋庫(しちやぐら)」

蔵【あらすじ】
 質屋の蔵に夜な夜な何か出るとの噂に、主は番頭を呼んで鳶頭と一緒に三番蔵を見張れと命じた。そっと戸を開き、中を改めて番頭さんが先に入ると後から鳶頭が膳を持って入る。

 「番頭さん、こういう時には少し飲まないとね」「鳶頭、出たらゆっくり、でぇーとのばしてあたしが店につく頃た、といっておくれ」。こんな話をしていると、ぴかっと光った。棚の上にあった掛け物がすーと垂れ、見ると菅原道真公。道真公は右手に梅の枝を持ち「東風吹かば匂いおこせよ梅の花、主なしとて春な忘れそ。こりゃ番頭、藤原方へ利上げをせよと申せ、どうやらまた流される」。