古典落語「くしゃみ講釈(くしゃみこううしゃく)」

胡椒【あらすじ】
 「講釈師が高座(こうざ)からいうんだよ。蟒蛇(うわばみ)みたいな鼾(いびき)かかれたんじゃ講釈が読めねえ、木戸銭返すから帰れって」悔しいから仇討ちしをしたいという男に友だちが知恵を貸す。「角の乾物屋で胡椒の粉を買って来て、修羅場を読み出したらちびちび火鉢へくべるんだ。咳、くしゃみでしどろもどろになったら木戸銭返せっていってやれ」。

 火鉢に胡椒を仕込んで二人して扇ぐ扇ぐ。 「やぁやぁ遠からん者は音にも聞け、近、ちか、ちか、はっくしょん、近くば寄って目にも見よ、我こそははっくしょん、源家の長者式門の、はははっぐ。今晩はとても読めません」「早く戦の勝負を付けろ!」「それは無理、脇から胡椒(故障)がはいりました」