古典落語「蜘蛛駕籠(くもかご)」

駕籠【あらすじ】
 鈴ヶ森の茶店前で駕籠かきが懸命に客を引いている。無理矢理乗せた客が目の前の茶店の亭主で「やれ茶をくれだの火を貸せだの、毎日顔を合せて気がつかねえのか馬鹿野郎」。

 「駕籠が二丁。前の駕籠には姫様……」と声を掛けて来た武家に大喜びすると「今ここを通らなかったか」。落胆していると手が鳴って駕籠の中から「品川へやっとくれ。垂れは降ろしたまんまでいいよ」。料金の一分に酒手(さかて)も一分貰っていざ担ぎ出すと妙に重い。中では大の男が「二人で抱き合ってると相撲取ってるようだな」てなことをいっていると駕籠の底が抜ける。「構わないで担いどくれ。あたしらは中で歩くから」と一行が歩き出すと「おとっつぁん、面白い駕籠が通るよ。中から足が四本、全部で八本あるよ」「これが本当の蜘蛛駕籠だ」

 

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