古典落語「阿武松(おうのまつ)」

相撲【あらすじ】
 能登の国から京橋の関取、武隈文右衛門(たけくまぶんえもん)を訪ねて一人の男がやって来た。歳は二十五。日に三升食べる。おまんまが大好きという長吉は小車(おぐるま)の名を貰って新弟子になるが大飯食らいが仇となり、一分の金を持たされて暇を出される。

 中山道を行くうちに死を覚悟、懐の金で存分に食べようと板橋宿の旅籠へ泊まる。主人善兵衛に破門の経緯を話すと、根津の錣山(しころやま)親方を紹介される。初めての番付は序の口小緑。蔵前八幡の大相撲で入幕を果たし、小柳と名乗った長吉は元師匠武隈を見事に投げ飛ばしてやんやの喝采。

 やがて阿武松緑之助と改め、横綱を張る大出世をしたという。