古典落語「大どこの犬(おおどこのいぬ)」

犬【あらすじ】
 日本橋石町のとある大店の前に黒、白、ぶちの三四の子犬が捨てられているのを小僧の定吉が見つけた。白とぶちは他所へ引き取られ、黒犬は定吉が可愛がっていたが、小僧の留守に鴻池(こうのいけ)の江戸店から人が来て是非と乞われ、クロは大坂の鴻池へ貰われていった。天下の鴻池の犬となったク口は坊ちゃんの大のお気に入りとなった。

 ある日、痩せた薄汚い犬が現れ「この辺に鴻池のクロさんがおいでとか」「クロは俺だが」。

 灰色の犬は生き別れた弟のシロだった。奥から「クロ来い、クロ来い」と呼ばれて鯛を貰って来ると再び「来い来い」。手ぶらで戻ったクロは「今度は鰻かと思ったら坊ちゃんのおしっこだった」。

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