古典落語「紫檀楼古木(したんろうふるき)」

煙管【あらすじ】
 狂歌で名をなした紫檀楼古木は大きな羅宇(らう)
屋の主人だったが、番頭に騙されて店を潰し、羅宇のすげ替えを仕事にして町を歩くようになる。

 冬の黄昏時、薬研堀(やげんぼり)にさしかかり「羅宇屋ー、煙管ー」と呼び歩いていると、冠木門(かぶきもん)のある家から声が掛る。古木を待たせて奥へ消えた女中が新造(奥様)に己を「汚いじじい」というのが聞こえ、古木は「牛若のご子孫なるかご新造の吾を汚穢し(武蔵)と思い給うて」と紙に書いて渡す。

 返歌のやり取りで新造は古木が大変な先生だと気づき「旦那の着ていたこのお羽織を、お寒そうだから……」と綿入れの羽織を渡そうとすると「羽織ァ、着てえるゥ(羅宇屋ァ、煙管ゥ)」。