古典落語「看板のピン(かんばんのぴん)」

博打【あらすじ】
 「ご隠居、いらっしゃい」「ちょぼ いちか。俺はもう賽は握らねえんだが、博打の見本を見せてやろう」引退して久しい親分は壺皿を伏せたが、皿から一の目の賽が飛び出ている。ここぞとばかりに全員一に張ると「決まったなら看板の一は仕舞っておこう。ピンは客寄せの看板で勝負は中。中は三だな」と隠居。各が張った銭を返し、これに懲りて博打をやめるように論して元親分が去ると「昔取った杵柄(きねづか)か、驚いたねどうも。俺もやろう」という間抜けが一人いた。「能書きはいいが、お前賽子が飛び出してるぜ。いいなら張るよ、一だ」「冗談じゃねえ、看板だとよ」「中は三だ、勝負! あぁー中も一だ……」

 

ふるさと納税「ふるなび」