古典落語「居酒屋(いざかや)」

居酒屋【あらすじ】
縄暖簾(なわのれん)を分けて褞袍(どてら)姿の男が入って来る。酒は飲まないうちから悪酔いしそうな兜政宗。肴は「出来ますものはお浸し、鱈昆布、鮟鱇(あんこう)のようなもの。鰤(ぶり)にお芋に酢蛸でございます」。なんでもあると小僧がいえば「のようなものを一人前」。壁の品書きを見ては初っ端に書かれた「口上」を持って来いと無理難題ばかりいっている。やがて茹蛸(ゆでだこ)の隣に吊るされた鮟鱇が目に入る。鍋にするという小僧に「じゃ、その隣で鉢巻きをして算盤持っているのは何だ」「あれは家の番頭です」「あれを一人前。番公鍋ってのが出来るだろう」。からかいを肴に後引き上戸の世は更ける。

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