古典落語「堪忍袋(かんにんぶくろ)」

袋【あらすじ】
 出入り先の旦那が訪ねると、熊さん夫婦が大音声で罵り合っている。仲裁に入った旦那は、生涯人前で腹を立てなかった人が大出世をした話をして「その場は堪えて、帰ったら瓶に不満を怒鳴り込んだそうだ。あとはさばさばにこにこ、笑う門には福来るだ」。おかみさんに袋を縫わせ、思い切り吹き込めばいいといわれて試していると「なんだ、旦那が帰ったらまた始まった。ちょっと見て来る」と燐家の住人。笑顔で出迎えるので訳を聞くと「じゃ、俺にもやらせろ」。あっという間に長屋中に袋の噂が広まり、堪忍袋はぱんぱん。

 少し早いが寝ようというところへ昼間仕事で悔しい思いをしたという大工の辰さんが来て、吹き込みたいから貸せと袋をふんだくった。途端に袋の緒が切れて、中から飛び出す「こん畜生!てめえこの野郎!ガラガラドッカン・・・」