古典落語「疝気の虫(せんきのむし)」

ざるそば【あらすじ】
 疝気に悩む患者を抱えた医者が疝気の「虫」の夢を見た。大好物の蕎麦が宿主のお腹に入って来ると大騒ぎして食べるだけで、害をなすつもりはないという。苦手は唐辛子。出て来たら一目散に別荘(陰嚢)へ逃げ込むと聞いたところで目が覚めると往診の依頼。患家を訪ねると昼に蕎麦を食べた主人が苦しんでいた。

 「盛り蕎麦に唐辛子水をどんぶり一杯こしらえてください。蕎麦が来たら奥さんが召し上がるように。ご主人の口元で匂いをさせれば別荘の虫が出てきます」「別荘って何です」「まあいいから」

 やってみると今度は奥さんに乗り移った虫が暴れて、唐辛子水の出番です。蕎麦にまみれて浮かれているところへ天敵が登場、疝気の虫は「大変だ、別荘別荘、うつ別荘がねえ」。

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