古典落語「親子酒(おやこざけ)」
【あらすじ】
酒が減法好きな親父が倅(せがれ)を論し、自分もやめると宣言して親子で禁酒を約束するが、我慢出来ないのが飲み助。倅の留守をいいことに「婆さん、今夜は冷えるね。何か温まるものはないかな」「葛湯でも飲む? おじやなんかどう」。しらばっくれるおかみさんと問答の末、一杯が二杯・・・。三杯目をせがんだところで倅が帰って来たが、出入り先の若旦那と二升ばかり飲んでこちらも呂律が回らないありさま。
「馬鹿野郎、なんで飲むんだ。見ろ、お前の顔なんざ七つも八つもある化け物だ。そんな奴にこの身代は渡せない!」「こんなぐるぐる回る家を貰ったってしょうがない」