古典落語「天狗裁き(てんぐさばき)」

夢【あらすじ】
 長屋は今日も些細なことでごたついている。

 「ちょいとお起きよ、どんな夢見てたんだい」うたた寝から覚めた熊さんが夢など見てないといっても、いえないくらいの夢なのかと夫婦喧嘩に発展。燐家の住人や大家が仲裁に入っても、見ない夢は語れない。「この野郎、俺にもいえねえか。店立てだ」無茶な大家もいたもので、この案件は奉行所へ。奉行の前でもいえないから庭の松に吊るされる始末。

 夜更けに羽団扇を持った天狗が現れ、熊さんを抱えて舞い上がると、ひとっ飛びして山奥へ。助かったのも束の間、「どんな夢だ、教えないと八つ裂きにする」。どいつもこいつも熊公の夢に執着してやまない。「うーーー、助けてくれ!」そこへ「ちょいとお前さん起きよ、どんな夢見てたんだい」。

ふるさと納税「ふるなび」