古典落語「巌流島(がんりゅうじま)」

煙管【あらすじ】
 町人も武家も乗り合う隅田川の渡し船。煙草を吸っていた浪人者が船縁で煙管(きせる)をはたいたとたんに雁首(がんくび)を水中へ落としてしまう。屑屋が要らなくなった吸口(すいくち)を下げ渡すよう願い出ると「無礼な奴、これへ首を出せ、打ち落としてやる」と大騒ぎ。

 老いた武士が「真に無礼な奴ではございますが、何とぞご勘弁を」と屑屋に代わって謝るが収まらず、岸に着いてから真剣勝負をすることになる。もう少しで岸という時に船を蹴って陸へ飛び上がると年老いた侍はこれを見てすかさず槍を持ち替え、石突きで岸をぐっと押し返すと「船頭かまわぬ、船を元の所へ戻してしまえ。昔佐々木岸柳(がんりゅう)という兵法者(へいほうしゃ)が船中で争いになった時、このようにしたのだ」「あれぇ、あの侍刀くわえて裸で水の中へへぇったぜ」

 老武士は浪人が浮かび上がると「お主は拙者にたばかられたのを残念に思い、仕返しに参ったか」「いや、雁首を探しにきた」