古典落語「粗忽の釘(そこつのくぎ)」

釘【あらすじ】
 重い荷物を背負って引越をする男。新居に着くとかみさんから帚(ほうき)を掛けるから長い釘を打つよう頼まれた。「長いのを打ちゃいいんだろう。おっ、痛え」「親指打ってどうすんのよ」

 長屋の薄い壁に瓦釘を打った亭主は、お隣に障りがあってはいけないから行って見てこいといわれ、お向かいへ。「釘を打ったと。長いのを。そいつは大変だ。で、越して来たのはどこです」「あすこ」。改めて隣へ行くが、打った場所の見当もうつかないありさまで、いったん帰ってそこを叩いてみる。「どうです」「ちょいとそこの仏壇見てみなさいよ。阿弥陀様の頭の上を!」

 「頭の上・・・こりゃまた長い釘を打ちましたね。お宅じゃここに箒(ほうき)を掛けますか」