古典落語「唐茄子屋政談(とうなすやせいだん)」

かぼちゃ【あらすじ】
 「勘当、ようがす。米の飯とお天道様はついてまわります」ぷいっと家を出た若旦那の徳さん。やがて行き場がなくなり、腹を空かせて吾妻橋まで来る。身投げ寸前におじさんに助けられた徳は翌日から唐茄子の商いに出される。

 重い荷を担いで横町へ出て行くが、売り声ひとつ出ない。そのうち奇特な御仁が売りさばいてくれ「後二つだ、これくらい売りなさい」と徳を送り出す。「唐茄子屋でござい」の声も出るようになった頃、誓願寺店に入ると乳飲み子を背負った女が唐茄子を買いに出て来た。身の上話にほだされた徳は売り溜めをそっくり女にやってしまう。帰って訳を話すと「本当だな、嘘をつくと承知しないぞ。向こうへ行きゃわかる」。

 「来てみると長屋が騒がしい。徳の与えた銭を大家に取り上げられた女が申し訳ないと首をくくったという。幸い命は助かったが徳は収まらない。奉行所へ訴え、やがて大家はきついお咎めを受ける。若旦那は勘当が解けて元の家に戻ったという。

ふるさと納税「ふるなび」