古典落語「小言幸兵衛(こごとこうべい)」

大家【あらすじ】
 麻布古川町の長屋を差配する幸兵衛は人呼んで小言幸兵衛。「貸家札」を見て来る客も迂闊なことをいえば追い返される。

 「まっぴらごめんねえ」と豆腐屋が来ると、近くに豆腐屋はないから丁度いいと乗り気だったが、子がないと聞くと「別れちまえ。いい女房を世話するから独り身で越して来い」とお節介を焼く。

 怒った豆腐屋のあとに来た仕立屋は物言いが丁寧で申し分なしと思われたが、独身の一人息子がいるという。「面白くねえな。お前さんが来ると長屋に騒動が起こる」と幸兵衛。向いの古着屋にいる一人娘のお花と仕立屋の倅はいずれ恋仲になるが、両家とも、跡継ぎを手放せないので心中すると言い出す。仕立屋が帰るとやって来たのが三十路の職人で「やい、家主の幸兵衛はてめえか。家賃取るなら火をつけるぞ!」と乱暴に捲し立てる。「俺の商売は鉄砲鍛冶だ」「道理でぽんぽんいう」

ふるさと納税「ふるなび」