古典落語「黄金餅(こがねもち)」

あんころ餅【あらすじ】
 下谷(したや)山崎町に住む願人(がんにん)坊主の西念(さいねん)が病気になって久しい。隣に住む金山寺味噌売りの金兵衛が見舞うと、あんころ餅が食べたいというので三十ばかり買って来た。壁の穴から覗くと、餅の皮に金を包んで飲み込んでいく。「西念さん少し吐きな。だめだ、まいっちまった」。金兵衛はすぐに菜漬の樽に西念を入れ、自分の寺に埋葬するといって長屋の連中と出立した。麻布の木蓮寺へ着くと皆を帰して焼き場で焼いてもらい、明け方戻って来る。「遺言で仏には俺しか触れない」とおんぼを遠ざけ、腹から取り出した金が六百両!

 これを元手に金兵衛の名前にちなむ、黄金餅という店を出して繁盛したという。

 

ふるさと納税「ふるなび」