古典落語「蝦蟇の油(がまのあぶら)」

ガマガエル【あらすじ】
 「さあお立会、ご用とお急ぎでない方はゆっくり見ておいで。手前持ち出したるは蝦蟇(がま)の膏薬、四六の蝦蟇だ」見世物小屋が居並ぶ両国広小路で袴姿の香具師の口上に人が集まる。腰の刀で腕をちょいと切り、「心配ご無用だお立会、蝦蟇の油を一つ付ければ痛みが去って血も止まる」。

 大層売れて、上がりで一杯やった男は酒の勢いでもう一商売。「四六の蝦蟇、前足が四本で後足が六本…」「ずいぶん足があるね。そりゃいいが危ねえから刀振り回すなよ」完全に酔っている。「このくらいの傷は一つ付ければすぐに止ま…らない。もっと付けても止まらない。お立会、血止めの薬はないか」

 

ふるさと納税「ふるなび」